働くことは、人生の大きな部分を占めています。
平日の多くの時間を仕事に使い、会社や上司や顧客と関わり、成果を求められ、評価され、給料を受け取る。
- 仕事は生活を支えるもの
- 同時に、自分の価値観や人生の方向にも大きな影響を与えるもの
だからこそ、ときどき考えてしまいます。
「これは本当に、自分が望んだ働き方なのだろうか?」
「自分は、自分らしく働けているのだろうか?」
自分らしく働くとは、必ずしも会社を辞めることではありません。
好きなことだけを仕事にすることでもありません。
自由な働き方をすることだけでもありません。
会社員として働きながら、自分らしく働く人もいます。
大きな組織の中で、自分の価値観や強みを活かして働く人もいます。
逆に、転職しても、独立しても、自分らしく働けないと感じることもあります。
大切なのは、働き方の形だけではなく、自分が納得して選んでいる感覚なのだと思うのです。
このページでは、「どうすれば自分らしく働けるか」をテーマにした3本の記事をまとめています。
- 人間の心理を知る
- 会社の仕組みを知る
- そして、知ったことを自分の働き方に活かす
その流れで、自分らしく働くことについて考えていきます。
このシリーズで考えること
このシリーズでは、自分らしく働くことを3つの視点から考えます。
1つ目は、人間の心理です。
「なぜ人は、自分らしく働けないと感じるのでしょうか?」
そこには、安定を求める気持ち、評価されたい気持ち、失敗への不安、周囲の期待などが関係しています。
また、自分らしく働く感覚は、いくつかの要素が重なって生まれるものだと考えました。
自分らしく働く感覚
= 価値観
× 裁量
× 強み
× 意味
× 関係性
× 生活
× その他の要因
2つ目は、会社の仕組みです。
- 会社には目的がある
- 役割がある
- 分業がある
- 管理がある
- 評価制度がある
- 成長を求める力がある
それらは会社にとって必要な仕組みです。
ですが、その仕組みが強くなりすぎると、個人の価値観、裁量、強み、意味、関係性、生活は見えにくくなります。
3つ目は、自分の人生への活かし方です。
自分らしく働けない原因を見極め、自分の内側を整え、会社の中で調整できることを試し、会社の外にも選択肢を作る。
自分らしく働くことは、いきなり理想の働き方に飛ぶことではありません。
働き方を、少しずつ自分の手に取り戻していくことなのだと思います。
1. なぜ人は自分らしく働けないと感じるのか
最初の記事では、自分らしく働けないと感じる理由を、人間の心理から考えています。
自分らしく働くことは、会社を辞めることでも、好きなことだけを仕事にすることでもありません。
では、何が満たされると、人は「自分らしく働けている」と感じやすいのでしょうか?
この記事では、自分らしく働く感覚を、次の6つの要素から整理しました。
- 価値観
- 裁量
- 強み
- 意味
- 関係性
- 生活
そして、それがなぜ満たされにくいのかを考えています。
- 安定を失う不安
- 会社の評価
- 肩書きや年収
- 失敗への恐怖
- 周囲の期待
そうした心理が重なることで、人は自分の違和感を押し込めてしまうことがあります。
自分らしく働けないと感じるのは、必ずしも甘えや意志の弱さではありません。
まずは、自分が何に影響されているのかを知ることが大切です。
記事はこちら:
なぜ人は自分らしく働けないのか

2. なぜ会社では自分らしさが見えにくくなるのか
2本目の記事では、会社という仕組みから、自分らしさが見えにくくなる理由を考えています。
会社で働いていると、自分がひとりの人間ではなく、役割や成果として見られているように感じることがあります。
- 営業担当
- 企画担当
- 管理職
- 評価対象
- 工数
- 人件費
- 配置
もちろん、会社に悪意があるという話ではありません。
会社には、価値を生み、顧客に届け、売上を作り、利益を出し、事業を継続するという目的があります。
- 会社は人を役割として見る
- 成果を数字で見る
- 仕事を分業する
- 業務を仕組み化する
- 人を評価し、配置する
この記事では、会社で自分らしさが見えにくくなる構造を、次のように整理しました。
会社で自分らしさが見えにくくなる構造
= 目的の構造
× 仕事の構造
× 管理の構造
× 成長の構造
× その他の要因
会社の仕組みを知ることは、会社を嫌うためではありません。
会社に飲み込まれすぎず、自分らしく働くために、まず会社という仕組みを知る。
この記事は、そのための記事です。
記事はこちら:
なぜ会社では自分らしさが見えにいのか

3. どうすれば自分らしく働けるのか
3本目の記事では、心理と会社の仕組みを知ったうえで、どうすれば自分らしく働けるのかを考えています。
自分らしく働けないと感じたとき、いきなり「会社を辞めるべきか」「転職すべきか」と考えると、選択肢が大きく見えすぎてしまいます。
ですが、まず必要なのは、原因を見極めることです。
- 価値観が合っていないのか?
- 裁量がないのか?
- 強みを活かせていないのか?
- 意味が見えないのか?
- 関係性が悪いのか?
- 生活が壊れているのか?
原因が違えば、必要な対策も変わります。
この記事では、自分らしく働くための対策を、3つのレイヤーに分けて考えました。
自分らしく働くための3つのレイヤー
1. 自分の内側を整える
2. 会社の中で調整する
3. 会社の外に選択肢を作る
自分らしく働くことは、一発で理想の仕事を見つけることではありません。
- 自分が何を大切にしたいのかを知る
- 会社の中で調整できることを試す
- 会社の外にも選択肢を作る
- 小さく試しながら、働き方を少しずつ選び直していく
その積み重ねが、自分らしく働くことにつながっていくのだと思います。
記事はこちら:
どうすれば自分らしく働けるのか

このシリーズで伝えたいこと
このシリーズで伝えたいのは、「会社を辞めよう」ということではありません。
もちろん、環境を変えた方がよい場合もあります。
転職した方がよい場合もあります。
副業や独立が合う人もいます。
ですが、会社に残ることが自分らしい人もいます。
大きな組織の中で力を発揮する人もいます。
今の会社で、少しずつ働き方を調整することで楽になる人もいます。
大切なのは形ではなく、自分が納得して選んでいる感覚です。
- 自分は何を大切にしたいのか?
- どんな働き方に違和感があるのか?
- どこまで会社の中で調整できるのか?
- どこから会社の外に選択肢を作る必要があるのか?
そうした問いを持つことで、働き方を少しずつ自分の手に取り戻せるようになります。
自分らしく働くとは、最初から完璧な答えを持つことではありません。
自分の価値観を知り、会社の仕組みを知り、そのうえで自分の働き方を少しずつ選び直していくこと。
このシリーズが、あなたが自分の働き方を考えるきっかけになれば嬉しいです。