ロシアとウクライナの戦争について、私たちは何度もニュースで見てきました。
ミサイル攻撃、ドローン、NATO、クリミア、停戦交渉、経済制裁、支援疲れ。
言葉は聞いたことがあります。
ですが、いざ「なぜこの戦争が起きたのか」と聞かれると、説明するのは難しいかも知れません。
ロシアがウクライナへ侵攻した。
それは知っている。
しかし、なぜウクライナだったのか。
なぜロシアはそれを正当化しようとしたのか。
なぜ国際社会は、侵略を止めきれないのか。
そして、これはウクライナだけの問題なのか。
そこまで考えようとすると、急に話が立体的になります。
最初に、この記事の立場をはっきりさせておきます。
この記事は、ロシアによるウクライナ侵攻を正当化するための記事ではありません。
私は、どれだけ歴史的背景や安全保障上の不安があったとしても、他国の領土に軍を進め、人々の生活を壊すことは正当化できないと考えています。
一方で、「ロシアが悪い」という一言だけで終わらせてしまうと、なぜこの戦争が起き、なぜここまで終わりにくくなっているのかは見えにくくなります。
この記事では、同じような理不尽を繰り返さないために、侵略を生んだ構造を見にいきます。
まず、何が起きたのか
2022年2月24日、ロシアはウクライナへ全面侵攻しました。
ロシアはこれを「特別軍事作戦」と呼びました。
しかし、実際には独立国家であるウクライナの領土に軍を進め、首都キーウを含む各地へ攻撃を行いました。
これは単なる国境付近の小競り合いではありません。
国家の主権と領土を、武力で変えようとする大規模な侵攻でした。
国連総会は2022年3月、ロシアのウクライナ侵攻を非難し、ロシア軍の撤退を求める決議を採択しました。
国際司法裁判所も同じ月、ロシアに対してウクライナでの軍事作戦を直ちに停止するよう命じています。
もちろん、国際社会が非難したからといって、それだけで戦争が止まるわけではありません。
それでも、この侵攻が国際秩序の中でどう見られたのかを確認することは大切です。
そして、この戦争で壊されたのは、地図上の国境線だけではありません。
家を失った人がいます。
家族を失った人がいます。
住んでいた街を離れざるを得なくなった人がいます。
昨日までの生活が、突然戻らないものになってしまった人がいます。
戦争の話をしていると、どうしてもNATO、国連、地政学、安全保障といった大きな言葉が出てきます。
もちろん、それらは大切です。
ですが、その大きな言葉の下には、普通に暮らしていた人たちの生活があります。
この戦争は、国と国の戦争であると同時に、日常を奪われた人たちの話でもあります。
なぜ2022年だけを見てもわからないのか
ロシア・ウクライナ戦争は、2022年に突然ゼロから始まったわけではありません。
もちろん、2022年2月の全面侵攻は大きな転換点です。
しかし、その背景には、少なくとも2014年から続いてきた対立があります。
2014年、ウクライナでは親ロシア寄りだったヤヌコーヴィチ政権が崩壊しました。
EUとの関係をめぐる対立や、市民の大規模な抗議運動を経て、ウクライナの政治は大きく変わっていきます。
その後、ロシアはクリミアを一方的に併合しました。
さらに、ウクライナ東部のドンバス地域では、ロシアが支援する分離派勢力とウクライナ政府側の戦闘が続くようになります。
つまり、2022年の全面侵攻は、まったく何もないところから突然起きた出来事ではありません。
2014年以降、ウクライナの進路をめぐって、ロシアとウクライナの対立はすでに深まっていました。
ただし、ここでも言葉の扱いには注意が必要です。
「2022年だけを見てもわからない」と言うことは、「2022年の侵攻は仕方なかった」と言うことではありません。
背景があることと、侵略が正当化されることは違います。
ロシアとウクライナの関係には、長い歴史があります。
ソ連崩壊後の独立、クリミアの位置づけ、黒海艦隊、言語や地域差、EUやNATOとの関係。
そうした複雑な背景はあります。
ですが、どれだけ背景が複雑でも、他国の領土に軍を進めていい理由にはなりません。
そのため、この記事では、2014年を「すべての始まり」として単純化するのではなく、2022年の全面侵攻につながる大きな転換点として見ていきます。
なぜウクライナだったのか

では、なぜウクライナだったのでしょうか?
旧ソ連の国は、ウクライナだけではありません。
ロシアの周辺には、ジョージア、モルドバ、バルト三国、ベラルーシなど、さまざまな国があります。
その中で、なぜウクライナがここまで大きな戦争の舞台になったのか。
私は、ウクライナがロシアにとって、複数の意味が重なる国だったからだと思います。
まず、歴史的な近さがあります。
ロシア側はしばしば、ロシア人とウクライナ人の歴史的一体性を語ってきました。
これはロシア側の物語であり、ウクライナの独立や主権を否定していい理由にはなりません。
しかし、ロシアがウクライナを「完全な外国」として割り切って見ていなかったことは、この戦争を理解するうえで重要です。
次に、地理的な重要性があります。
ウクライナは、ロシアとヨーロッパのあいだにある大きな国です。
ロシアから見ると、ウクライナが西側へ近づくことは、自国とNATOのあいだにある緩衝地帯が失われていくように見えます。
ですが、ここにも危うさがあります。
大国はしばしば、周辺国を「自国を守るための空間」として見ようとします。
しかし、その空間に住んでいる人たちから見れば、それは自分たちの未来を他国に決められるということでもあります。
ウクライナは、ロシアを守るための空白地帯ではありません。
そこには、ウクライナで暮らす人たちの人生があります。
さらに、クリミアと黒海の問題があります。
クリミアには、ロシア黒海艦隊の重要拠点であるセヴァストポリがあります。
黒海は、ロシアにとって軍事的にも、地中海や中東方面へのアクセスという意味でも重要な地域です。
つまり、ウクライナはロシアにとって、歴史だけでなく、軍事的にも非常に重要な国でした。
そしてもうひとつ、政治的な意味もあります。
ウクライナは、旧ソ連圏の大きな国です。
そのウクライナが、ロシアとは違う政治モデルを選び、西側に近づき、民主国家として定着していく。
これは、プーチン政権にとって軍事的脅威だけでなく、体制維持上の脅威にも見えた可能性があります。
ロシアと歴史的・文化的に近い国が、「ロシアとは違う未来」を選ぶ。
それが成功すれば、ロシア国内の人々にも「自分たちも別の道を選べるのではないか」という想像を与えるかもしれない。
もちろん、ここは断定しすぎるべきではありません。
しかし、ウクライナがロシアにとって単なる隣国以上の意味を持っていたことは、見落とさない方がいいと思います。
ウクライナは、ロシアにとって、歴史、地理、軍事、政治、体制維持の意味が重なる国でした。
だからこそ、ロシアはウクライナに強く執着した。
ただし、その執着は、侵略を正当化する理由にはなりません。
ロシアは、侵略をどう正当化してきたのか
ロシアは、ウクライナへの侵攻をいくつかの言葉で正当化してきました。
- NATOの東方拡大
- ウクライナの西側接近
- ドンバスのロシア語話者の保護
- ウクライナの「非軍事化」
- ウクライナの「非ナチ化」
ここで大切なのは、ロシアの主張を紹介することと、それに同意することは違うということです。
ロシア側から見れば、NATOが東へ広がり、ウクライナが西側に近づいていくことは、自国の安全保障に対する脅威に見えたのでしょう。
実際、NATOは2008年のブカレスト首脳会議で、ウクライナとジョージアはいずれNATO加盟国になると表明しました。
この表明は、ロシアにとって強い警戒材料になりました。
しかし、ウクライナ側から見れば、それは自国の安全保障上の選択肢でもありました。
ここには、かなり難しい構造があります。
ある国が「自分を守るため」に同盟へ近づく。
しかし、それが隣の大国には「自分が脅かされている」と見える。
安全保障の世界では、自分を守る行動が、相手には攻撃の準備に見えることがあります。
これを単純に片づけることはできません。
ただ、それでも線は引かなければならないと思うのです。
安全保障上の不安があるからといって、他国へ軍を進めていいわけではありません。
隣国の進路が気に入らないからといって、その国の領土を奪っていいわけではありません。
ロシアがどのような言葉で侵攻を説明してきたのかは、見る必要があります。
ですが、それを見たうえでなお、この侵攻は正当化できないと私は思います。
それでも、なぜ正当化できないのか
ロシアに安全保障上の不安があった。
NATOの拡大を脅威に感じていた。
ウクライナが西側へ近づくことに強い警戒感を持っていた。
仮にそれらを認めたとしても、ウクライナへの侵攻は正当化できません。
なぜなら、ウクライナはロシアの所有物ではないからです。
ウクライナには、ウクライナの主権があります。
領土があります。
そこに暮らす人々の生活があります。
そして、自分たちの未来を自分たちで選ぶ権利があります。
ロシアが「自国の安全」を語るとき、ウクライナから見れば、それは「自分たちの未来をロシアに決められること」になってしまいます。
ここが、この戦争のとても苦しいところです。
自分たちの安全を守りたい。
その感情自体は、どの国にもあります。
ですが、その安全のために、他国の未来を縛っていいのか。
他国の生活を壊していいのか。
他国の領土を奪っていいのか。
私は、それは違うと思います。
安全を求めることと、他国の未来を奪うことは違います。
ウクライナから見ると、何を奪われたのか
ロシア側の主張を整理したあとで、もう一度ウクライナ側から見てみます。
ウクライナから見れば、この戦争は単なる大国間の陣取り合戦ではありません。
奪われたのは、領土だけではありません。
家、家族、仕事、学校、街、日常。
そして、自分たちの未来を自分たちで選ぶ権利です。
ロシアが「ウクライナのNATO接近は脅威だ」と言うとき、ウクライナの人々から見れば、それは「私たちの進路をなぜロシアが決めるのか」という話になります。
ロシアは、自国の安全保障を語ります。
ウクライナは、自国の主権と生存を語ります。
この二つは、同じ重さではありません。
なぜなら、一方は「隣国が自分たちにとって都合の悪い方向へ進むかもしれない」という不安であり、もう一方は「実際に軍が入り、街が破壊され、人が殺されている」という現実だからです。
背景を見ることは大切です。
ですが、被害の非対称性までぼかしてはいけないと思います。
国際社会は、この侵略をどう見ているのか
では、他の国々はこの侵略をどう見ているのでしょうか?
国連総会では、多くの国がロシアの侵攻を非難し、ロシア軍の撤退を求めました。
つまり、国際社会全体で見れば、ロシアの侵攻を正当なものとして受け入れている国は少数です。
ただし、ここでも少し丁寧に見る必要があります。
世界の国々は、単純に「ウクライナ支持」と「ロシア支持」に分かれているわけではありません。
ロシア非難に明確に反対した国があります。
一方で、非難決議に棄権した国もあります。
さらに、ロシアの侵攻を積極的に支持しているわけではないけれど、欧米主導の制裁には加わらない国もあります。
これらをすべて「ロシア支持」とまとめてしまうと、雑になります。
たとえば、中国やインドのような国は、ロシアとの軍事・エネルギー・外交関係を抱えています。
グローバルサウスの国々の中には、欧米諸国の過去の介入や二重基準に不信感を持っている国もあります。
食料や燃料価格への影響を気にする国もあります。
国際社会は、ひとつの人格ではありません。
それぞれの国が、自国の安全、経済、歴史、国内政治を抱えています。
だから、「侵略はよくない」という建前には賛成できても、「ではロシアとどこまで対立するのか」となると、国ごとに温度差が出ます。
ここに、国際政治の現実があります。
正義だけで世界が動くわけではない。
でも、だからといって正義が無意味になるわけでもない。
この両方を見ておく必要があると思います。
なぜ国際社会は、侵略を止められないのか
ここで、どうしても疑問が出てきます。
侵略は禁止されているはずです。
それなのに、なぜ国際社会はロシアの侵略を止められないのでしょうか。
現代の国際秩序では、他国の領土保全や政治的独立に対する武力の行使は、原則として禁止されています。
つまり、「強い国が弱い国を攻め、力で国境や政治を変えること」は、本来許されていません。
それなのに止められない。
ここに、国際秩序の苦しい限界があります。
第一に、ロシアは国連安全保障理事会の常任理事国です。
そして、常任理事国には拒否権があります。
国連安保理がロシアに対して強い措置を取ろうとしても、ロシア自身が拒否権を使えば止められてしまいます。
つまり、ルールを破った側が、そのルールを執行する仕組みの中心にもいる。
ここに、国連の大きな限界があります。
第二に、ウクライナはNATO加盟国ではありません。
NATOには集団防衛の仕組みがあります。
しかし、それは基本的にNATO加盟国が攻撃された場合の話です。
ウクライナはNATO加盟国ではないため、NATOが直接参戦する義務はありません。
そして、NATOが直接参戦すれば、ロシアとNATOの戦争になります。
ロシアもNATO側の国々も核兵器を持っています。
そのため、直接衝突は、より大きな戦争へ広がる危険があります。
欧米諸国は、武器支援、経済制裁、人道支援、情報支援によってウクライナを支えながらも、ロシアとの直接戦争は避けようとしてきました。
第三に、制裁や支援は、戦争をすぐ止めるボタンではありません。
制裁は、ロシアに行動のコストをかけることはできます。
武器支援は、ウクライナの防衛力を高めることができます。
外交的非難は、ロシアの行動が認められていないことを示せます。
ですが、それらはただちに戦車を止めるものではありません。
侵略は禁止されている。
しかし、禁止されていることと、必ず止められることは違う。
この現実は、とても苦いです。
ルールはあります。
ですが、そのルールを破ったのが大国だったとき、世界はどこまで止められるのか。
ロシア・ウクライナ戦争は、その問いを私たちに突きつけています。
これはウクライナだけの問題なのか
では、この問題はウクライナだけで終わるのでしょうか?
私は、そうとは言い切れないと思います。
ただし、「次はこの国が侵略される」と国名当てのように考えるのも危険です。
大切なのは、ロシアが圧力をかけやすい条件を見ることです。
- 旧ソ連圏にあること
- ロシアが「自分たちの影響圏」と見なしていること
- NATOに加盟していないこと
- EUやNATOへ近づこうとしていること
- 国内に親ロシア地域や分離主義地域を抱えていること
- 地理的・軍事的にロシアにとって重要であること
たとえば、こうした条件が重なる国は、ロシアから圧力を受けやすくなります。
ジョージアは、2008年にすでにロシアと戦争を経験しています。
モルドバには、トランスニストリアという親ロシア的な分離地域があります。
バルト三国はロシアに近く、歴史的にも強い警戒感を持っていますが、NATO加盟国であるため、ウクライナとは条件が違います。
ベラルーシは侵攻されるというより、すでにロシアの影響下に深く組み込まれている国として見る方が近いかもしれません。
ウクライナは偶然選ばれた国ではありません。
ロシアが圧力をかけやすい条件が、非常に強く重なっていた国でした。
そして、この構造はウクライナだけの問題ではありません。
大国が周辺国を「自分たちの安全のための空間」として見るかぎり、似たような圧力は別の場所でも起こりえます。
なぜこの戦争は終わりにくいのか
では、なぜこの戦争はここまで終わりにくいのでしょうか?
理由は、いくつも絡み合っています。
まず、領土の問題があります。
ウクライナから見れば、ロシアに占領された地域を簡単に放棄することはできません。
それは、自国の主権と領土を失うことだからです。
一方で、ロシアは一度「自国領」と主張した地域から引き下がりにくくなっています。
戦争が長引き、犠牲が積み上がるほど、「何のための戦争だったのか」という問題が大きくなるからです。
次に、安全保障の問題があります。
仮に停戦しても、ウクライナからすれば「また攻められるのではないか」という不安が残ります。
単に戦闘を止めるだけでは、安心できません。
つまり、停戦には「次に侵攻されたとき、誰がどう守るのか」という問題がついて回ります。
さらに、ロシア側の国内政治があります。
この戦争は、プーチン大統領個人の判断だけでなく、ロシアの権力構造、国内向けの正当化、NATOへの警戒、そして「引き下がれなくなった政治」と深く結びついています。
そのため、単に停戦条件を並べれば終わる戦争というより、ロシア側の体制や戦争目的が変わらない限り、終結は難しいのではないかと感じます。
もちろん、未来を断定することはできません。
ただ、少なくともこの戦争は、どちらかが少し譲れば終わるような単純な争いではなくなっています。
領土、安全保障、国内政治、国際秩序、そして積み上がった犠牲。
それらが絡み合って、戦争を終わりにくくしているのだと思います。
この戦争から何を考えるか
ロシアによるウクライナ侵攻は、正当化できません。
これは、この記事の最初から最後まで変わらない立場です。
ですが、そこで考えるのを止めてしまうと、見えなくなるものがあります。
- なぜロシアはウクライナにこれほど執着したのか
- なぜウクライナは、自分たちの未来を守るために戦わざるを得なかったのか
- なぜ国際社会は侵略を禁止しているのに、それを止めきれないのか
- なぜこの構造は、ウクライナだけで終わるとは言い切れないのか
そこまで見ていくと、この戦争は単なる遠い国の出来事ではなくなります。
大国は、自国の安全保障を語ります。
ですが、その安全保障が、周辺国の自由や生活を奪うことがあります。
「自分たちを守るため」という言葉は、ときに他国の未来を縛る口実になります。
だからこそ、背景を見る必要があります。
背景を見ることは、侵略を許すことではありません。
むしろ、侵略を許さないためにこそ、私たちはその構造を見なければならないのだと思います。
自分たちの安全を守りたい。
その感情自体は、どの国にもあります。
ですが、その安全のために、他国の未来を縛っていいのか。
他国の生活を壊していいのか。
ロシア・ウクライナ戦争は、その問いを今も私たちに突きつけていると思うのです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
もっと深く知りたい方へ
ロシア・ウクライナ戦争についてさらに知るには、ひとつの説明だけで全体を理解しようとするよりも、ロシア側の論理、ウクライナ側の視点、国際法や国際秩序を分けて見ていく方がよいと思います。
ここでは、この記事の内容を補う本をいくつか紹介します。
※一部リンクにはアフィリエイトを利用しています。
あなたの負担が増えることはありません。
いただいた収益は、ブログ運営や書籍購入などの学習費に充てています。
小泉悠『「帝国」ロシアの地政学——「勢力圏」で読むユーラシア戦略』
この記事では、「なぜウクライナだったのか」を考えるうえで、ロシアが旧ソ連圏をどのように見てきたのかを整理しました。
この本は、ロシアが周辺国をどのような「勢力圏」として見ているのかを理解するうえで参考になります。ウクライナだけでなく、ジョージア、バルト三国、中央アジアなども含めて、ロシアの地政学的な見方を知りたい方に向いています。
小泉悠『終わらない戦争——ウクライナから見える世界の未来』
この記事の後半では、「なぜこの戦争は終わりにくいのか」を扱いました。
この本は、ウクライナ戦争をリアルタイムに見ながら、軍事、安全保障、国際政治の変化を対談形式で整理したものです。戦争が長期化する理由や、ウクライナ戦争が世界に与える影響をもう少し広く見たい方に向いています。
浅田正彦・玉田大 編著『ウクライナ戦争をめぐる国際法と国際政治経済』
この記事では、「侵略は禁止されているはずなのに、なぜ国際社会は止められないのか」という問いを扱いました。
この本は、ウクライナ戦争を国際法や国際政治経済の観点から整理した専門的な本です。少し硬めですが、武力行使の禁止、制裁、国際秩序の限界などをより正確に理解したい方には参考になります。
参考文献・出典
この記事では、主に以下の公的機関・専門機関・報道機関の情報を参考にしました。
- Chatham House「Seven ways Russia’s war on Ukraine has changed the world」
- United Nations Digital Library「A/RES/ES-11/1 Aggression against Ukraine」
- NATO「Bucharest Summit Declaration」
- NATO「NATO’s relations with Ukraine」
- OSCE「Protocol on the results of consultations of the Trilateral Contact Group, signed in Minsk, 5 September 2014」
- United Nations Peacemaker「Package of Measures for the Implementation of the Minsk Agreements」
- Council on Foreign Relations「Ukraine: Conflict at the Crossroads of Europe and Russia」

